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施工事例

分配弁と付属部品の設備・機械塗装|4層塗りと膜厚実測
設備塗装・機械塗装

分配弁と付属部品の設備・機械塗装|下塗2回・中塗・上塗の4層と、工程ごとの膜厚実測

分配弁のマニホールドブロックと、継手・ニップル、座金、取付プレートといった付属部品をまとめて塗装した事例です。JWW規格の塗装仕様に基づいて仕上げてほしいというご相談をいただき、部品はワイヤーで吊り下げ、面ごとに分けず全周を一度に仕上げています。下塗2回・中塗・上塗の4層構成とし、工程が終わるごとに工事写真を撮影し、電磁膜厚計で膜厚を実測して記録しました。

塗装した部品

  • 分配弁のマニホールドブロック(ポート穴・ねじ穴が多数ある角形ブロック)
  • 継手・ニップル類
  • 座金・リング類
  • 取付プレート、溶接部のあるブラケット類

いずれも穴とねじ部が多く、平面だけを塗って終わりにできる形状ではありません。ワイヤーで吊って全周から塗ることで、下向きの面や側面に塗り残しが出ないようにしています。座金やリングのように手のひらに載る小さな部品も、一点ずつ吊って同じ工程を通しました。

分配弁の塗装に使用した関西ペイント SDジンク500 とエポマリンJWの缶

今回使用した関西ペイント SDジンク500 とエポマリンJW

素地調整

塗装に先立ち、ペーパーによる手ケレンで下地を整えています。

使用した塗料

  • 関西ペイント SDジンク500(ベース 425-201/硬化剤 425-202、混合比 ベース:硬化剤=95:5)/製品説明書(PDF・関西ペイント)
  • 関西ペイント エポマリンJW(ベース QQ-474-001 色N1/硬化剤 474-310、混合比 ベース:硬化剤=7:1)
関西ペイント SDジンク500 ベース(425-201)の表示

SDジンク500 ベース(425-201)の表示

関西ペイント エポマリンJW ベース(QQ-474-001)の表示

エポマリンJW ベース(QQ-474-001)の表示

SDジンク500は、JIS K 5553「厚膜形ジンクリッチペイント」の2種に適合する下塗材です。ジンクリッチペイントは亜鉛末を多く含み、塗膜に傷が入っても亜鉛が先に反応することで鉄素地の腐食を抑える——いわゆる犠牲防食を目的とした材料です。エポマリンJWは変性エポキシ樹脂系の2液塗料にあたります。

どちらも主剤と硬化剤を混ぜて使う2液形のため、缶の表示どおりの比率で計量してから混合しています。混合比を目分量で外すと、硬化不良や耐久性の低下が後から出ます。

分配弁塗装の工程と、実測した膜厚

  • 下塗(1回目):SDジンク500を使用。塗装後に膜厚を測定。実測値は92.7μm/95.4μm(鉄素地モード)
  • 下塗(2回目):エポマリンJWを使用
  • 中塗:エポマリンJWを使用
  • 上塗:エポマリンJWを使用。塗装後に膜厚を測定。実測値は200μm/202μm/306μm(鉄素地モード)、412μm/418μm(非鉄素地モード)
分配弁部品の下塗1回目の膜厚測定。実測92.7μm

下塗1回目の膜厚測定。実測92.7μm

測定に使ったのは電磁膜厚計(Kett LZ-990)です。部品ごとに形も素地も違うため、数値には幅が出ます。狙いは平均値をそろえることではなく、仕様どおりの層が付いているかを見た目ではなく数値で確かめられる状態にしておくことです。

分配弁の塗装で押さえたこと

小さな部品を数多く扱う塗装では、どれがどの工程まで進んでいるかが途中で見えなくなります。この現場では工程ごとに黒板を立てて写真を残し、下塗1回目のあとと上塗のあとに膜厚を実測しました。塗装は仕上がってしまうと、中が何層で、それぞれ何ミクロン付いているのかを後から確かめられません。だから、途中で記録を取ります。

設備の部品は、塗り替えたあとに組み付けて使われます。ねじ穴や合わせ面に塗料が回り込みすぎれば組み付かず、逆に塗り残せばそこから錆が出ます。全周を塗る吊り方と、膜厚を数値で押さえる管理は、この両方を外さないための手順です。

ご担当者からは、膜厚の指定があり工程数も多いなかで、最短の日程で納品してもらえて助かったとの言葉をいただきました。

上塗まで仕上がった分配弁のマニホールドブロック

上塗まで仕上がった分配弁のマニホールドブロック

分配弁塗装の施工データ

  • 工事種別:設備・機械塗装
  • 対象:分配弁マニホールドブロック、継手・ニップル、座金、取付プレート ほか
  • 素地調整:ペーパーによる手ケレン
  • 工程:下塗2回 → 中塗 → 上塗(4層)
  • 使用塗料:下塗1回目=関西ペイント SDジンク500/下塗2回目・中塗・上塗=関西ペイント エポマリンJW
  • 工法:ワイヤー吊りによる全周塗装
  • 品質管理:工程ごとの工事写真、電磁膜厚計(Kett LZ-990)による膜厚実測
  • 施工期間:2024年1月11日〜1月16日(工程写真の記録による)

分配弁塗装の工程ごとの施工写真

分配弁の付属部品、下塗1回目を終えた取付プレート

下塗1回目を終えた取付プレート

分配弁の付属部品、下塗2回目を終えた継手類

下塗2回目を終えた継手類

分配弁の付属部品、中塗を終えたリング類

中塗を終えたリング類

分配弁の付属部品、上塗を終えた継手類

上塗を終えた継手類

分配弁の付属部品、上塗を終えた溶接部のある取付プレート

上塗を終えた溶接部のある取付プレート

分配弁部品の上塗後の膜厚測定。実測200μm

上塗後の膜厚測定。実測200μm

ご相談・お見積り

分配弁のように設備から取り外した部品の塗り替え、膜厚の管理が求められる仕様の塗装について、株式会社ユーコーがご相談をお受けしています。素材・寸法・色指定・納期によって進め方が変わりますので、まずは現物の状態をお知らせください。

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