COLUMN / 模様塗装

模様塗装の現場施工|大きなパネルを外さずに木目・石目に塗る条件と進め方

更新 2026.10.29

模様塗装の現場施工|大きなパネルを外さずに木目・石目に塗る条件と進め方

模様塗装の現場施工は、取り外せない大きなパネルやルーバー、据え付け済みの金物を、設置したまま現地で木目や石目に仕上げる方法です。木材や石材を使えない場所に質感をつくるだけでなく、既存のパネルを外さずに意匠を変える改修にも使えます。

この記事は、天井や外装のパネル、ルーバーを木目や石目にしたい設計事務所・ゼネコンの方や、エントランスの金物の意匠を戻したい建物管理の方に向けて、現地で塗るか持ち帰るかの選び方、現地で塗る前に確かめること、大きな面で柄をそろえる進め方をまとめたものです。費用は面積や柄、施工の条件で変わるため、ここでは書いていません。

模様塗装は現地で塗るか、持ち帰って塗るか

模様塗装は、取り外せる部材は持ち帰って仕上げ、取り外せない面は現地で施工します。どちらの場合も、事前に見本で柄と色を確認します。

観点 持ち帰り(工場で塗装) 現地(現場施工)
向くもの 取り外せるパネル・ルーバー・金物・什器、数量が多いもの、焼付塗装の仕様で仕上げるもの 取り外せない天井・壁面、大きな面、据え付け済みのもの
対応エリア 関西圏が基本。持ち込みいただける場合は地域を問わず対応 全国(北海道から沖縄・離島まで出張実績あり)
事前に決めること 取り外し・運搬を誰が行うか、取り付けの時期 作業できる時間帯、養生の範囲、臭いや音の制約

焼付塗装の仕様で仕上げる場合は炉などの設備が必要なため、持ち帰りになります。依頼の前に決めておくこと全体は模様塗装を依頼する前に決めること|柄・色・施工場所と見積りで解説しています。

模様塗装の現場施工で、現地で塗る前に確かめること

現地で塗れるかどうかと段取りは、次の4つで決まります。

模様塗装の現場施工で現地で塗る前に確かめること|設置の状況、作業できる時間帯、養生と臭い・音、屋外なら日差しと雨、の4つを示した図

  • 設置の状況:取り外せるかどうかと、面の大きさと高さを確かめます。高い天井や外装は、足場や高所の作業の段取りを組みます。
  • 作業できる時間帯:稼働中の施設での作業や、夜間・休日の施工にも対応しています(要相談)。施設の条件に合わせて、作業する時間帯を決めます。
  • 養生と臭い・音:塗らない壁・床・設備を覆う養生の範囲と、臭いや音の制約を先に伺います。
  • 屋外なら日差しと雨:ルーバーや外装は、日差しや雨の当たり方を伺ってから塗料の仕様を決めます。

あわせて、素材によって下地処理が変わります。アルミ・スチール・樹脂など、分かる範囲でお知らせください。設置場所の全体とパネルの近景の写真があれば、現地で塗れるかの見通しをお伝えします。

大きな面で模様塗装の柄をそろえる進め方

柄は手作業で描くため、1枚ごとに木目の出方がわずかに異なります。大きな面ほど、どこまでの差を許容するかを塗る前に決めておくことが大切です。

模様塗装の現場施工で大きな面の柄をそろえる流れ|見本で基準を決める、差の許容範囲を決める、下地・ベース、継ぎ目まで描く模様付け、クリア・確認、の5つの手順を示した図

  1. 見本で基準を決める:柄・色の濃さ・艶を見本で確認し、仕上がりの基準を決めます。
  2. 差の許容範囲を決める:1枚ごとの木目の出方の差を、どこまで許容するかを見本の段階で決めます。
  3. 下地・ベース:素材に合わせて下地を整え、模様の地色になるベースを塗ります。
  4. 模様付け:手作業で柄を描きます。パネルを並べたときに継ぎ目で柄が途切れないよう、パネルの端まで描きます。
  5. クリア・確認:クリアで保護し、見本と照らし合わせて仕上がりを確かめます。

模様塗装の現場施工|設置済みの金属の壁パネルに、刷毛でベースの上から木目の模様を描いている様子(イメージ)

※画像はイメージです

模様塗装は、見た目の質感を塗装でつくる工法です。本物の木の凹凸まで再現できるかは、柄によって異なります。アルミパネルを木目調にする方法と、本物の木材との違いは木目調塗装とは?アルミパネルの方法と本物の木材との違いで解説しています。

大きなパネル・ルーバーの模様塗装の施工事例

ほかの事例は模様塗装の施工事例でご覧いただけます。

株式会社ユーコーの模様塗装の現場施工

株式会社ユーコーは、大阪府大東市を拠点に、木目調・石目調・古美・鉄錆・リン酸処理風などの模様塗装を承っています。取り外せない面は、出張塗装で現地に伺って施工し、取り外せる部材は持ち帰って仕上げます。損害賠償保険にも加入しています。

模様塗装の種類と工程は模様塗装とは?木目・石目などの種類と工程、向く場所、現地での塗装の進め方は出張塗装とは?持ち込み塗装との違いと、向く設備・依頼の流れで解説しています。

模様塗装の現場施工でよくあるご質問

既存のパネルを外さずに、模様を変えられますか

設置の状況によります。取り外せない場合は、現地で施工する方法をご提案します。設置場所の全体と、パネルの近景の写真をお送りください。

屋外のルーバーにも使えますか

使えます。屋外のルーバー約130mを木目調に仕上げた例があります。日差しや雨の当たり方を伺ってから、塗料の仕様を決めます。

色や柄は選べますか

木目の種類、色の濃さ、艶を見本でご確認いただいてから決めます。既存の柄に合わせることもご相談ください。

少ない数量でも頼めますか

数量が少ない場合もご相談ください。寸法と数量が分かれば、進め方と概算をお返しします。

まとめ:模様塗装の現場施工は、設置の状況と柄の基準を先に決める

  • 現地か持ち帰りか:取り外せない面・大きな面・据え付け済みのものは現地で、取り外せる部材や焼付の仕様は持ち帰りで仕上げる。
  • 現地で確かめること:設置の状況、作業できる時間帯、養生と臭い・音、屋外なら日差しと雨。
  • 柄をそろえる:見本で基準と差の許容範囲を決め、継ぎ目まで柄を描いて、見本と照らして確認する。

設置場所の全体と、パネルの近景の写真をお送りいただければ、現地で塗れるかどうかと、進め方の目安をお伝えします。

工場・プラントの塗装、設備機械の塗り替え、焼付・粉体塗装のご相談を承っています。
図面や現況写真をお送りいただければ、可否と概算のご回答が可能です。

お電話:072-800-8107(平日9:00〜17:30)
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執筆:株式会社ユーコー(工場・設備の塗装と補修/大阪府大東市)

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