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移動できない大型機械もOK!現場塗装の可否と安全・品質のポイント

「工場の大型機械が錆びてきたけれど、重くて移動できない…」
「キュービクルや配電盤を塗装したいが、現地で対応してもらえるのか?」こんな悩みを抱えていませんか?

プレス機・射出成形機・工作機械・タンク・キュービクルなど、工場や施設に設置された大型設備は、重量や配管・配線の関係で移動が困難です。
塗装工場に持ち込めないため、「塗装は諦めるしかない」と考えている設備管理者の方も少なくありません。しかし実際には、適切な条件と安全対策を講じれば、現場での塗装は十分可能です。

ただし、現場塗装には塗装ブースとは異なる制約があります。温度・湿度・換気などの環境条件、周辺設備への影響、火気厳禁エリアでの防爆対策など、クリアすべき要件は少なくありません。これらを理解せずに依頼すると、「塗装できない」と断られたり、品質に問題が生じるリスクがあります🔧

現場塗装でよくある不安
✅ 既設のキュービクル盤が錆びてきた…現場で塗装できる?
✅ 組立前の大型設備、移動できないので現地に来てほしい
✅ 稼働中の工場で塗装作業、安全面は大丈夫なのか心配

ここでは、移動できない大型機械の現場塗装における可否判断と安全・品質のポイントを詳しく解説します💡


現場塗装が可能な機械・設備の種類

現場塗装は多くの大型機械・設備に対応できますが、設備の種類と設置環境によって施工難易度が変わります。

現場塗装に適している設備

産業機械・工作機械
✅ プレス機・鍛造機
✅ 射出成形機・押出機
✅ 工作機械(旋盤・フライス盤)
✅ コンベア・搬送設備
✅ クレーン・リフター

タンク・貯槽類
✅ 鋼製タンク(燃料・薬品・水)
✅ 受水槽・高架水槽
✅ 圧力容器
✅ サイロ・ホッパー

電気設備
✅ キュービクル(高圧受電設備)
✅ 配電盤・制御盤
✅ 発電機
✅ 変圧器

その他の設備
✅ 空調機外装
✅ ダクト配管
✅ 鉄骨階段・手摺
✅ 建屋内の鉄骨構造

💡 共通条件
設置場所へのアクセスが可能で、周囲に最低限の作業スペース(1m程度)が確保できることが前提です。

現場塗装が困難または不可能な設備

技術的に困難
❌ 密閉空間内の設備(内部アクセス不可)
❌ 稼働停止が不可能な設備
❌ 高温設備(50℃以上)
❌ 極低温設備(-10℃以下)

安全上の理由で不可
❌ 爆発性雰囲気が常時存在
❌ 有毒ガス発生エリア
❌ 放射線管理区域
❌ 高所で足場設置不可能

品質確保が困難
❌ 粉塵が激しい場所
❌ 結露が避けられない環境
❌ 直射日光・雨が防げない屋外

⚠️ 判断の目安
これらに該当する場合、部分的な移動や仮設設備の設置を検討するか、代替手段(シート養生・仮設屋根)が必要です。


現場塗装の可否を決める3つの環境条件

現場塗装の品質は温度・湿度・換気の3要素で決まります。これらが基準を満たしているか事前確認が重要です📊

条件1:温度管理

塗料の性能を発揮できる温度範囲

塗料種類 最低施工温度 最適温度範囲 高温限界
一般塗料(1液) 5℃以上 10~30℃ 35℃まで
ウレタン塗料 5℃以上 15~25℃ 30℃まで
エポキシ塗料 10℃以上 15~30℃ 35℃まで
低温硬化型 0℃以上 5~25℃ 30℃まで

温度管理のポイント
🌡 朝晩の温度変化に注意:日中施工でも夜間低温で硬化不良
🌡 設備表面温度も測定:直射日光で50℃超えも
🌡 冬季は仮設暖房:投光器やヒーターで局所加温

対策が必要な季節

  • 夏季(7~8月):早朝・夕方施工にシフト
  • 冬季(12~2月):仮設暖房または低温硬化型塗料使用
  • 梅雨期:湿度管理優先

条件2:湿度とリスク

湿度が高いと起こる問題
💧 塗膜のブリスター(膨れ)
💧 白化現象(白く濁る)
💧 乾燥時間の大幅延長
💧 密着不良・剥離リスク増大

湿度対策の実施例
🔧 除湿機を設置(施工エリアを区画)
🔧 エアコンで温度・湿度を同時管理
🔧 速乾性塗料の選択
🔧 梅雨・雨天時は施工延期

条件3:換気と飛散防止

必要換気量の目安
一般的に1時間あたり10回以上の換気が推奨されます。

換気方法の選択

【自然換気】
・開口部を対角に2箇所以上確保
・風向きを考慮した配置
・適用:屋外・半屋外・広い空間

【強制換気】
・送風機+排風機で空気の流れ作る
・局所排気装置で塗料ミストを回収
・適用:密閉空間・地下・狭小エリア

【併用換気】
・自然+強制で確実な換気
・推奨:キュービクルなど密閉機器の塗装

飛散防止対策
📌 ビニールシートで完全養生
📌 マスキングテープで細部保護
📌 周辺設備に養生シート
📌 床面の汚れ防止マット敷設

💡 安全の基本
有機溶剤を使用する場合、有機溶剤中毒予防規則(労働安全衛生法)に基づく対策が必須です。


安全対策:防爆エリアと火気厳禁の施工

特に注意が必要なのが可燃性ガス・蒸気が存在するエリアでの塗装です⚠️

防爆エリアの分類と対応

危険場所の区分

区分 状態 塗装可否 条件
0種場所 常時爆発性雰囲気 ✕ 不可 設備停止+ガス置換必須
1種場所 時々爆発性雰囲気 △ 条件付き ガス検知+防爆工具
2種場所 異常時のみ ○ 可能 標準的な防爆対策

防爆塗装の必須対策
🔥 ガス検知器で常時モニタリング
🔥 静電気除去(アース接続)
🔥 防爆仕様の工具・照明使用
🔥 火気厳禁の徹底(溶接・喫煙禁止)
🔥 消火器の配置

💡使用塗料の制限
水性塗料または低VOC塗料を優先的に選択します。やむを得ず溶剤系を使用する場合は、引火点の高い塗料を選びます。

稼働中の工場での安全配慮

施工前の調整事項
☑ 周辺設備の稼働スケジュール確認
☑ 作業エリアの立入禁止措置
☑ 他工程への影響評価
☑ 緊急時の連絡体制構築

作業中の管理
👷 有資格者による作業監督
👷 安全標識の掲示
👷 定期的な安全パトロール
👷 作業日報での記録管理


「自社の設備、現場塗装できるか判断してほしい」
「防爆エリアでの施工実績がある業者を探している」という方は、株式会社ユーコーにご相談ください。

工場や施設の環境を詳しくヒアリングし、安全で高品質な現場塗装プランをご提案いたします🔧

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大型機械・設備の塗装実績もぜひご覧ください
👉施工事例一覧


品質を保つための施工手順と工夫

現場塗装でも塗装ブースに近い品質を実現するための施工手順と工夫があります🎨

下地処理:品質の8割を決める工程

STEP1:洗浄・脱脂

  • 高圧洗浄で油脂・汚れ除去
  • 脱脂剤で完全クリーニング
  • 乾燥確認(水分残留NG)

STEP2:錆・旧塗膜除去(ケレン)

  • 動力工具(ディスクサンダー・ワイヤーブラシ)
  • ケレン度合い:1種~4種(JIS規格)
  • 粉塵対策(集塵機付き工具使用)

STEP3:防錆処理

  • 錆転換剤塗布(重度錆の場合)
  • 防錆プライマー塗布
  • エッジ部分は重点的に

💡 現場ならではの工夫
移動できない設備は裏側・底面の処理が難関です。内視鏡カメラで確認しながら、柄の長いブラシや鏡を使って丁寧に処理します。

塗装作業:均一な仕上がりのための技術

塗装方法の選択

方法 適用 メリット デメリット
ハケ塗り 複雑形状・細部 飛散なし・静音 時間かかる
ローラー塗り 平面・広範囲 作業効率良 厚みムラ出やすい
スプレー塗装 大面積・均一仕上げ 美観良・速い 飛散対策必須

重ね塗りの原則
🖌 下塗り→中塗り→上塗りの3工程が基本
🖌 各層の乾燥時間を厳守(気温で変動)
🖌 塗り重ね間隔:最短4時間~最長7日
🖌 塗膜厚の測定(膜厚計で確認)

品質チェック項目
✓ 色ムラ・塗り残しなし
✓ 垂れ・ダマなし
✓ 異物混入なし
✓ 指定膜厚の達成

乾燥・養生期間の管理

硬化時間の目安

【指触乾燥】2~4時間
└ 触れても指紋つかない

【半硬化】4~8時間  
└ 軽く触れてもOK

【完全硬化】24~72時間
└ 本格稼働可能

※気温20℃、湿度60%の場合

養生期間中の注意
⚠️ 粉塵が飛ぶ作業は避ける
⚠️ 直接触れない
⚠️ 雨・結露を防ぐ
⚠️ 温度を一定に保つ


費用相場と工期の目安

現場塗装の費用は設備の大きさ・劣化状態・アクセス性で変動します💰

費用の内訳

基本料金の構成
📌 材料費:塗料・下地材・養生材
📌 人件費:技術者の日当×人数×日数
📌 諸経費:足場・仮設設備・産廃処理

設備別の費用目安

設備種類 塗装面積目安 費用相場 工期
キュービクル(小) 10~20㎡ 15~30万円 2~3日
プレス機(中型) 30~50㎡ 40~70万円 3~5日
タンク(5t) 50~80㎡ 60~120万円 5~7日
大型設備 100㎡以上 個別見積 7日以上

※下地処理・防錆塗装・仕上げ塗装の3工程含む
※足場代は別途(必要な場合)

費用を抑えるポイント

コスト削減の工夫
💡 複数設備をまとめて依頼
💡 閑散期(冬季以外)を選ぶ
💡 下地処理を自社で一部実施
💡 長期メンテナンス契約で割引

逆に費用が上がる要因
❌ 高所作業(足場・ゴンドラ)
❌ 防爆対応(特殊工具・ガス検知)
❌ 急ぎの納期
❌ 夜間・休日施工


よくあるご質問

Q1:稼働中の工場でも塗装できますか?


A: 基本的に可能ですが、塗装する設備の停止は必須です。周辺設備は稼働継続できますが、塗料の臭いや飛散があるため、養生エリアの設定と作業員への事前周知が必要です。
食品工場など特に清潔性が求められる場合は、生産ライン停止時の施工をお勧めします。

 

Q2:塗装中、設備は使えませんか?使用再開はいつから?


A: 塗装中は完全停止が必要です。使用再開は乾燥時間によりますが24時間が推奨です。緊急の場合は速乾塗料で12時間後の使用も可能ですが、耐久性がやや劣ります。

 

Q3:屋外の設備も現場塗装できますか?


A: 可能ですが天候次第です。雨天・強風・高湿度では施工できません。屋外設備には仮設テントや養生シートで雨・風・直射日光を遮る対策が必要です。
完全な屋外環境より、屋根付きスペースへの一時移動が理想です。

 

Q4:どんな塗料を使いますか?臭いは大丈夫?


A: 設備用途に応じてエポキシ系・ウレタン系・アクリル系を使い分けます。臭いが問題になる場合は水性塗料や低VOC塗料を選択できます。
ただし、耐薬品性や耐候性が必要な場合は溶剤系になるため、換気と作業時間の調整で対応します。

 

Q5:塗装後のメンテナンスは必要ですか?


A: 定期点検を推奨します。屋外設備は3~5年ごと、屋内は5~7年ごとの再塗装が目安です。錆の早期発見・補修で大規模塗り替えを回避できます。
年1回の清掃と目視点検で、塗膜寿命を延ばせます。メンテナンス契約も対応可能です。

 


まとめ

移動できない大型機械や設備でも、適切な環境条件と安全対策を講じれば現場塗装は十分可能です。

下地処理の徹底、適切な塗料選択、重ね塗りの原則遵守により、塗装ブースに近い品質が得られます。
複数設備の同時施工や長期契約で削減可能です。株式会社ユーコーでは、工場や施設の稼働を極力妨げない施工計画を立案し、安全・高品質な現場塗装を提供いたします🔧


現場塗装のご相談、無料で承ります💡

「この設備、現場で塗装できる?」
「防爆エリアだけど対応可能?」
「稼働を止めずに施工できる?」など、どんな疑問でもお気軽にご相談ください。

株式会社ユーコーが現地調査を行い、最適な施工プランと詳細なお見積もりをご提案いたします。

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