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配電盤・キュービクルのサビは再塗装で止まる?補修すべき劣化の見極め方

「配電盤が錆びてきたけれど、再塗装で本当に止まるのか?」
「交換すべきか、塗装で延命できるか判断できない」

工場やビルの配電盤・キュービクルの錆を発見したとき、こんな疑問を感じたことはありませんか?

配電盤やキュービクルは電気設備の要であり、錆による劣化は感電・漏電・火災のリスクを高める危険な状態です。しかし、すぐに交換となると数百万円単位の費用がかかるため、「できれば塗装で延命したい」と考えるのは当然です。
実は、錆の進行段階によって、再塗装で十分対応できる場合と、交換すべき場合が明確に分かれます

表面的な錆や塗膜剥離の段階であれば、適切な再塗装により錆の進行を10年以上止めることが可能です。一方、穴が開いている状態や構造強度が低下している場合は、塗装では根本解決にならず、かえって危険を先送りすることになります🔧

 

配電盤の劣化でよくある悩み
✅ 表面の錆、再塗装だけで本当に大丈夫?
✅ どの程度の劣化まで塗装で対応できるのか知りたい
✅ 交換と再塗装、費用対効果で判断したい

ここでは、配電盤・キュービクルの錆を再塗装で止められる条件と、補修すべき劣化の見極め方を詳しく解説します💡 


配電盤の錆が進行する3つの段階

配電盤の錆は経年劣化のプロセスがあり、段階によって対処法が異なります。

第1段階:表面錆・チョーキング(塗装で対応可能)

症状の特徴
🔹 塗膜表面の色褪せ・白亜化
🔹 軽微な表面錆(1mm未満)
🔹 塗膜の光沢低下
🔹 チョーキング(手で触ると白い粉)

錆の状態
金属表面ではなく、塗膜の劣化が主な問題です。紫外線や雨風により塗料が分解し、保護機能が低下している状態。この段階なら塗膜を除去して再塗装すれば、錆の進行を完全に止められます。

対応方法と効果

 

【施工内容】
STEP1: 高圧洗浄・脱脂
STEP2: ケレン(表面研磨)
STEP3: 防錆プライマー
STEP4: 中塗り・上塗り

【効果】
✓ 錆の進行を5~10年止められる
✓ 費用:10~30万円
✓ 工期:1~2日

💡 最適なタイミング
この段階での再塗装が最もコストパフォーマンスに優れます。放置すると次の段階に進行します。

 

第2段階:塗膜剥離・錆の拡大(塗装+補修で対応可能)

症状の特徴
⚠️ 塗膜の広範囲な剥離
⚠️ 錆の面的拡大(1~3mm深さ)
⚠️ 錆汁の流出
⚠️ 部分的な腐食

💡錆の状態
塗膜が失われ、金属地肌が露出している状態。錆が鋼板内部に進行し始めていますが、まだ構造強度には影響していません。徹底的なケレンと防錆処理により、再塗装で対応可能です。

対応方法の詳細

工程 内容 重要度
ケレン 電動工具で錆を完全除去 ★★★
錆転換剤 残存錆を不活性化 ★★☆
防錆プライマー 厚膜型を使用 ★★★
中塗り・上塗り 高耐候性塗料 ★★☆

⚠️ 注意点
ケレン処理の徹底が成否を分けます。錆が残っていると、塗装後も内部で進行します。

 

第3段階:穴あき・構造劣化(交換を推奨)

症状の特徴
❌ 筐体に穴が開いている
❌ 錆による板厚減少(3mm以上)
❌ 変形・強度低下
❌ 溶接部の腐食・破断

💡錆の状態
構造強度に影響する深刻な劣化。穴が開いていると内部に雨水が浸入し、電気的危険性が高まります。塗装で表面を整えても、強度不足や防水性の問題は解決しません。

対応の選択肢
【選択肢A:補修+塗装】
・穴あき箇所を補修で塞ぐ
・全面再塗装
・費用:60~120万円
・適用:部分的な劣化の場合

【選択肢B:交換】
・新規盤に交換
・費用:200~500万円
・適用:全体的な劣化
・老朽化
・根本的な解決

💡 判断基準
補修費用が新規交換の50%を超える場合、交換が推奨されます。


再塗装で錆を止められる条件

配電盤の再塗装が有効なのは、明確な条件を満たす場合のみです✅

条件1:構造強度が保たれている

チェック項目
☑ 筐体に穴が開いていない
☑ 板厚が十分残っている
☑ 溶接部に破断がない
☑ 扉の開閉が正常
☑ 変形・歪みがない

確認方法
🔍 目視点検:穴・ひび割れの有無
🔍 打音検査:ハンマーで叩いて音の変化確認
🔍 板厚測定:超音波厚さ計で測定

💡 重要ポイント
構造強度が保たれていれば、表面処理と再塗装で設備寿命を大幅に延ばせます。

条件2:錆が表面~中程度の深さ

深さ別の対応可否

錆の深さ 状態 再塗装 補修方法
0~1mm 表面錆 ケレン+塗装
1~3mm 中程度 錆転換剤+塗装
3~5mm 深い錆 板金補修+塗装
5mm以上 貫通寸前 交換推奨

💡判断のコツ
マイナスドライバーで軽く押して、簡単に凹む部分は深刻な腐食が進んでいます。

条件3:防水性・気密性が維持できる

重要な密閉箇所
🔒 扉のパッキン
🔒 ケーブル引込口
🔒 通気口フィルター
🔒 溶接シーム部

💡防水性の確認
雨天後に内部に水分が侵入していないか確認します。水分侵入の痕跡(水シミ・結露跡)がある場合、塗装だけでは解決しません。

⚠️ 注意
防水性が損なわれている場合、パッキン交換や充填材補修と併せた総合的なメンテナンスが必要です。


【比較表】再塗装vs交換の費用対効果

実際のコストを比較することで、最適な判断ができます💰

ケース別の費用比較

ケース 劣化状態 再塗装費用 交換費用 推奨
A 表面錆のみ 15万円 300万円 再塗装
B 部分的な剥離 40万円 300万円 再塗装
C 広範囲の錆+穴1箇所 80万円 300万円 再塗装
D 複数箇所の穴 150万円 300万円 交換
E 全体的な劣化 200万円 300万円 交換

判断の分岐点
💡 再塗装費用が交換費用の50~60%を超えた時点で、交換を検討する価値があります。

寿命延長効果の比較

再塗装による延命年数
【劣化段階別】
第1段階(表面錆)
└ 再塗装後:8~10年延命

 

第2段階(塗膜剥離)
└ 再塗装後:5~10年延命

第3段階(穴あき)
└ 板金補修+再塗装:5~7年延命

【新規交換】
└ 耐用年数:15~20年

💡 トータルコストの視点
第1~2段階なら、再塗装→10年後に交換のパターンが、今すぐ交換するより総コストで有利です。


 

「自社の配電盤、再塗装で対応できるか判断してほしい」
「劣化状態を見て適切なアドバイスがほしい」という方は、株式会社ユーコーの無料診断をご利用ください。

経験豊富な職人が現地調査を行い、再塗装・補修・交換の最適プランを比較してご提案いたします🔧

 

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配電盤・キュービクルの塗装実績もご覧ください
👉施工事例一覧


効果的な再塗装を実現する施工のポイント

再塗装の成否は下地処理と塗料選定で決まります。適切な施工により、錆の再発を長期間防げます🎨

徹底したケレン処理

ケレンの重要性
錆を完全に除去しないと、塗装後も内部で錆が進行し、2~3年で再発します。

ケレンの種類と選択

種類 方法 適用 錆除去率
1種ケレン ブラスト処理 重度錆 99%
2種ケレン 電動工具+手作業 中程度錆 95%
3種ケレン 電動工具 軽度錆 90%
4種ケレン 手作業のみ 新設・軽微 80%

配電盤に適したケレン
🔧 ディスクサンダー+ワイヤーブラシ
🔧 錆転換剤で残存錆を不活性化
🔧 エッジ部分は入念に処理

💡 品質の見極め
施工業者の過去実績で、ケレン工程の写真を確認しましょう。

高性能防錆塗料の選定

配電盤に適した塗料システム

 
 
【標準仕様】
下塗り:エポキシ系防錆プライマー
 └ 高密着・高防錆性
 └ 膜厚:50~80μm

中塗り:エポキシ系中塗り
 └ 下地の平滑化
 └ 膜厚:30~50μm

上塗り:ウレタン・シリコン系
 └ 耐候性・美観
 └ 膜厚:30~50μm

【合計膜厚】
110~180μm(標準)

屋外設置の場合
☀️ シリコン系上塗り:耐候性15年以上
🌧 厚膜型防錆:膜厚200μm以上
🌊 海岸近く:特殊防錆仕様

施工環境の管理

品質を左右する環境条件

条件 基準値 管理方法
気温 5~35℃ 季節・時間帯選定
湿度 85%以下 除湿機・換気
結露 なし 朝露の乾燥待ち
弱風 屋外は養生シート

⚠️ 施工NGの条件
❌ 雨天・雨天直後
❌ 気温5℃以下
❌ 湿度85%以上
❌ 強風時(粉塵飛来リスク)


定期点検で錆を早期発見する方法

再塗装の効果を最大化するには、劣化の初期段階での発見が重要です📋

年次点検のチェック項目

目視点検(年1回)
☑ 塗膜の色褪せ・チョーキング
☑ 錆の発生箇所・範囲
☑ 塗膜の剥離・膨れ
☑ 扉・パッキンの劣化
☑ 排水口の詰まり

詳細点検(3~5年ごと)
☑ 板厚測定
☑ 絶縁抵抗測定
☑ 内部の結露確認
☑ 溶接部の状態確認

記録の重要性
📸 写真で経年変化を記録
📝 点検結果をデータベース化
📊 劣化速度を予測

💡 予防保全の効果
定期点検で初期段階の錆を発見できれば、**部分補修(5~10万円)**で済みます。

錆が発生しやすい箇所

重点チェックポイント
【最優先箇所】
1. 底部・基礎周辺
└ 水が溜まりやすい

 
  1. 扉の蝶番部
    └ 動作で塗膜が剥がれる
  2. ケーブル引込口
    └ 雨水侵入のリスク
  3. 通気口周辺
    └ 結露が発生しやすい
  4. 溶接シーム
    └ 塗膜が薄くなりやすい

💡早期発見のコツ
🔍 錆汁の流出跡を探す
🔍 塗膜の変色(褐色化)
🔍 白い結晶(塩害地域)


よくあるご質問

Q1:再塗装で錆は完全に止まりますか?


A: 適切な施工なら~10年止められます。ただし、錆を完全に除去するケレン処理と、高性能防錆塗料の使用が前提です。
表面だけを塗る簡易施工では、2~3年で再発します。株式会社ユーコーでは、徹底したケレンと3工程塗装により、長期間の防錆効果を実現します。

 

Q2:塗装で対応できるか、交換すべきか、どう判断すればいい?


A: 3つの基準で判断します。(1)穴が開いていないか、(2)再塗装費用が交換費用の60%以下か、(3)あと何年使用するか。
穴がなく、費用が60%以下で、5年以上使用予定なら再塗装が有利です。現地調査で劣化状態を診断し、両方の見積もりを比較して判断することをお勧めします。

 

Q3:再塗装後、どのくらいの期間で効果が出ますか?


A: 施工直後から防錆効果は発揮されます。塗膜が完全硬化するのは1週間程度ですが、錆の進行は施工時点で止まります。
ただし、既に深く進行していた錆が塗装後に表面化することがあるため、施工前の徹底したケレンが重要です。

 

Q4:屋外と屋内で再塗装の耐久性は変わりますか?


A: 大きく変わります。屋外設置は紫外線・雨風の影響で5~10年、屋内設置は10年以上の耐久性が期待できます。
屋外の場合、シリコン系やフッ素系の高耐候性塗料を使用することで、耐久性を向上できます。海岸近くなど塩害地域では、特殊防錆仕様をお勧めします。

 

Q5:再塗装の費用を抑える方法はありますか?


A: 複数台の同時施工が効果的です。準備・移動コストが分散され、1台あたり20~30%削減できます。また、劣化の初期段階で対処すれば、ケレン作業が少なく済み費用を抑えられます。
定期点検で早期発見し、複数箇所をまとめて施工する計画が最もコストパフォーマンスに優れます。

 


まとめ

配電盤・キュービクルの錆は、劣化段階によって再塗装で十分対応できる場合と、交換すべき場合が明確に分かれます

表面錆や塗膜剥離の第1~2段階であれば延命が可能です。一方、穴あきや構造劣化の第3段階では、板金補修または交換が必要です。

再塗装の判断基準は、(1)構造強度の維持、(2)錆の深さが3mm以内、(3)防水性の確保の3点です。

費用面では、再塗装費用が交換費用の50~60%を超える時点で交換を検討します。効果的な再塗装には、徹底したケレン処理、高性能防錆塗料の使用、適切な施工環境管理が不可欠です。
定期点検により初期段階で錆を発見し、早期に再塗装することが、最もコストパフォーマンスに優れた設備管理となります🔧


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