工場の活性炭塔ろ材タンク2基で、タンク内部の防食塗装を行った事例です。常に水や薬剤に触れるタンクの内面を、ケレンで下地を整えてから水処理用のエポキシ樹脂塗料で多層に塗り、工期約3日で仕上げました。
施工案件情報
| 施工対象 | 工場の活性炭塔ろ材タンク(内部) |
|---|---|
| 工事区分 | 防食塗装(多層塗り) |
| 数量 | 2基 |
| 地域 | 神戸市 |
| 工期 | 約3日 |
タンク内部の防食塗装の工事内容
活性炭塔は、水の中の成分を活性炭に吸着させて取り除く設備です。そのろ材タンクは、内部が常に水や薬剤に触れているため、塗膜が傷むとそこから鋼板の腐食が進みます。施工前のタンク内部は、底や壁に錆が筋状に広がっていました。今回は、長く防食効果を保てる仕様でタンクの内面を塗り直しました。
まずケレンで素地を整えて塗料が密着する状態にし、そのうえで水処理用のエポキシ樹脂塗料を下塗り・上塗りと重ねる多層塗りで、厚みのある保護塗膜をつくりました。エポキシ樹脂塗料は、水や薬品に強く密着のよい塗膜をつくる塗料で、水槽やタンクの内面によく使われます。
タンクの内部は閉ざされた空間で、塗料から出る溶剤の蒸気がたまりやすく、照明がなければ手元も見えません。作業する人の安全を第一に、換気と照明を確保し、ガス濃度を管理しながら作業しました。品質と安全の両方に配慮して進めた工事です。
タンク内部の防食塗装の工程ごとの施工写真
タンク内部:施工前と仕上がり

施工前のタンク内部

塗装を終えたタンク内部
錆が筋状に広がっていたタンクの内面(左)を、ケレンと多層塗りで塗り直しました(右)。底から壁まで、つやのある塗膜で覆っています。
下地処理と下塗り

ケレンで下地処理

壁の下塗り
タンクの中で錆と傷んだ塗膜を落として下地を整え(左)、壁から下塗りを塗っていきます(右)。
上塗りと仕上げ

刷毛で上塗り

底の塗装
上塗りは、細かい部分を刷毛で塗り込みながら進めます(左)。壁を塗り終えてから底を仕上げ、タンクの内面全体を覆いました(右)。
タンク内部の防食塗装で押さえたポイント
一つ目は、使用環境に合った塗料選びです。水や薬剤に常に触れる環境を考え、防食性能のある水処理用のエポキシ樹脂塗料を選びました。
二つ目は、素地調整です。ケレンで錆と傷んだ塗膜を落としてから塗ることで、塗膜の密着と耐久性を高めました。
三つ目は、多層塗りによる厚みです。塗膜に薄い部分があると、そこから水や薬剤がしみ込みやすくなります。下塗りと上塗りを重ねて厚みのある塗膜をつくり、長く防食効果が続くようにしました。
四つ目は、閉所作業の安全管理です。タンクの中という閉ざされた空間で作業するため、換気・照明・ガス濃度の管理を徹底しました。
タンク内部の防食塗装の工事概要
| 施工対象 | 活性炭塔ろ材タンクの内部 |
|---|---|
| 数量 | 2基 |
| 素地 | スチール |
| 工程 | ケレン → 下塗り → 上塗り |
| 使用塗料 | 水処理用エポキシ樹脂塗料 |
| 工期 | 約3日 |
設備の塗装で塗料や工法が決まる条件は設備塗装とは?建築塗装との違いと、塗料・工法が決まる条件で、工場の設備全体の劣化のサインと塗り替えの計画は工場の塗装メンテナンス|設備の劣化サインと塗り替え計画の立て方で解説しています。対応している工事は設備・機械塗装のページでご案内しています。
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