雨水排水ポンプ制御盤2基の補修塗装|官公庁の下水道設備
制御盤の補修塗装の事例です。官公庁が管理する下水道設備で、雨水排水ポンプの制御盤2基(1号機・2号機)を塗装しました。屋外に据え付けられた盤で、扉の下端やベースプレートまわりに錆が進んでいました。ケレンで錆と劣化した塗膜を落とし、パテで下地を整えたうえで、下塗り・中塗り・上塗りの3層を重ねています。実働は4日、総膜厚は75μmです。
制御盤の施工対象
- 官公庁の下水道設備にある、雨水排水ポンプの制御盤 2基(1号機・2号機)
- 盤本体と扉(扉の下端・扉枠を含む)
- 脚部:ベースプレート、補強リブ、溶接部、アンカーボルトまわり
当社はこの工事に協力会社として参加し、塗装工程を担当しました。
制御盤の施工前の状態
劣化が目立ったのは、雨水が溜まりやすく乾きにくい部位です。扉の下端は塗膜が層状にめくれ、鋼板の端部が厚く錆びていました。脚部では、ベース内側の入隅と溶接部に沿って錆が出ており、補強リブの端部は塗膜が剥がれて素地が露出していました。ベースプレートの上面にも点状の錆と塗膜の荒れが広がっていました。
そのため、こうした部位は上から塗り重ねるだけでは下に残った錆が再び塗膜を押し上げます。今回は塗る前の下地処理に1日を充てています。
制御盤塗装の工程
- 下地処理(ケレン・パテ処理):1日。錆と脆くなった旧塗膜を除去し、欠損部をパテで整える
- 下塗り:1日。大日本塗料「エポニックス」を使用。膜厚25μm
- 中塗り・上塗り:1日。大日本塗料「Vトップ」を使用。中塗りと上塗りの2層合計で膜厚50μm
- 検査:1日
下塗り25μmに中塗り・上塗りの50μmを重ね、総膜厚は75μmとしています。膜厚を工程ごとに決めておくと、仕上がった塗膜が仕様どおりの厚みを持っているかを数値で確かめられます。
制御盤の施工前と塗装後
左が施工前、右が塗装後です。盤まわりの同じ種類の部位(ベースの入隅、補強リブ、ベースプレート、扉)を並べています。

施工前:ベース内側の入隅と溶接部の錆

塗装後:ベース内側の入隅

施工前:補強リブ端部の塗膜剥離と錆

塗装後:補強リブとアンカーボルトまわり

施工前:ベースプレート上面の錆

塗装後:ベースプレートと脚部

施工前:扉下端の塗膜剥離と錆

塗装後:扉の表面(表示板は画像処理で隠しています)
制御盤の塗装で押さえたこと
制御盤は屋外で雨と日射を受け続けるうえ、内部の機器を守る外殻でもあります。錆が扉の端部から進めば、やがて開閉や密閉にも影響します。今回のように劣化が端部・入隅・溶接部に集中している盤では、平面を塗ることよりも、錆が出た箇所の下地をどこまで戻せるかが仕上がりの持ちを左右します。
脚部は補強リブとベースプレートが入り組み、アンカーボルトも立っているため、刷毛やローラーが届きにくい狭い入隅が多くあります。ケレンから上塗りまで、この入隅と溶接部に塗り残しが出ないことを優先して進めました。
2基とも同じ仕様・同じ工程で仕上げています。複数台の盤をまとめて塗り替える場合でも、1台ごとの仕様を揃えておけば、次の点検や塗り替えの時期も揃えて計画できます。
制御盤塗装の施工データ
- 工事種別:設備・機械塗装
- 対象:官公庁の下水道設備 雨水排水ポンプの制御盤 2基(1号機・2号機)
- 工程:ケレン(パテ処理含む) → 下塗り → 中塗り → 上塗り
- 使用塗料:下塗り=大日本塗料 エポニックス/中塗り・上塗り=大日本塗料 Vトップ
- 膜厚:下塗り25μm + 中塗り・上塗り合計50μm = 総膜厚75μm
- 施工期間:実働4日(下地処理1日・下塗り1日・中塗り上塗り1日・検査1日)
ご相談・お見積り
制御盤・分電盤・キュービクルなど、屋外に設置された盤類の錆や塗膜の劣化について、株式会社ユーコーがご相談をお受けしています。盤の種類・設置環境・稼働条件によって進め方が変わりますので、まずは現状の写真や状態をお知らせください。対応している塗装の内容は設備・機械塗装のページでご覧いただけます。
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